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2008年2月号 更年期障害

Q:更年期障害に鍼治療は有効?

A:更年期障害に対する鍼灸治療の効果は世界保健機関(WHO)によって正式に認められています。

閉経前後には、女性の身体は性成熟期から老年期への移行期を迎えます。

更年期障害卵巣 機能が衰え女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が激減し、脳の自律神経の調節機能が変化することが原因で、血管の異常反応症状(ほてり、のぼせ、発 汗)・精神症状(不眠、うつ症状)・泌尿生殖器症状(頻尿、尿失禁)その他、骨粗鬆症、高脂血症、動脈硬化等の症状が現れます。更年期障害の症状で悩む女 性は、全体の七十五%程にもなります(更年期障害は女性ばかりでなく男性にも現れる症状です)。現代医学の治療では、 ホルモン補充療法と、それぞれの症状に対しての対処療法が主に行われますが、鍼灸治療では個々の<体質、症状>をキメ細かく把握し、治療方針 を立て、身体に優しい治療を行います。鍼灸治療を受けることで脳下垂体がホルモンの分泌を促進し、急激に減少した女性ホルモンを増やし、緩やか(正常)な性成熟期からの移行と女性ホルモンのバランスを整えます。

私が留学していた北京中医薬大学付属病院では、更年期障害の患者さんに対し、ほとんどの場合、鍼灸や漢方薬治療を現代医学の治療法と併用しています。併用することで早期回復、症状の軽減、西洋薬服用量の削減等に大変有効だからです。

 

 

投稿者:tcm-editor

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